葵 聡恵 Satoe Aoi 金融市場部門 新生証券株式会社(出向)証券化部 Profile:海外の大学を卒業後、2007年に新生銀行へ入社

仕事のやりがい

所属する証券化部では、金銭債権(アセットバック証券、ABS)、住宅ローン(住宅ローン担保証券、RMBS)、商業用不動産(商業不動産担保証券、CMBS)を中心にさまざまな資産を裏付けとした証券化商品を組成しております。具体的な業務としては、案件組成前は、オリジネーター(主に事業法人)への証券化の提案や投資家(主に大手金融機関)とのディスカッション、組成時にはアレンジャーとして案件全体のコントロールを行いながら、契約書やキャッシュフローシミュレーションの作成、各関係者との交渉などを行います。また営業の方々に同行し、投資家に商品の説明をしに行く機会もあります。組成後は案件のパフォーマンス管理を継続的に行い、投資家のアフターケアにも努めています。
私がやりがいを感じるのは、チームで数ヶ月かけて組成した商品が販売までつながったときと、チームの人たちから信頼を得て少しずつ貢献度を増していると感じるとき。証券化商品は、案件ひとつで数百億円単位のお金が動くため、チームは高いプロ意識で投資家とオリジネーター双方のニーズを汲み取り、商品を形にしています。業務は幅広い知識や関係者との粘り強い交渉力が求められ、学ぶことが多いため、入社当初は目の前の課題をこなすのに精一杯でした。案件を重ねるにつれて全体を見ることができるようになり、それに伴い自分に任される業務の重要度が増してきました。チームの一員として案件に貢献し、営業の方々とも力を合わせながら商品を販売できたときには達成感を感じます。

私のこだわり

お客さまの立場に立って物事を考えることや他部署とのコミュニケーションを深めることを心がけています。お客さまのニーズはさまざまで、マーケットの動向や規制によっても変わります。お客さまが懸念されていることを考え、学び、理解することで自らの成長になることはもちろん、お客さまとの信頼関係の構築にもつながります。また、商品の組成に至るまでは関係部署からのアドバイスやサポートが必要不可欠です。日頃から関係部署と適切に情報共有を行うことで、案件の運びがスムーズになるほか、想定していなかったトラブルを未然に防ぐことにもつながるため、業務への取り組み方として常に意識しています。

あの日のあの言葉

「案件がクローズしても資金移動が完了するまで気を緩めるな」

思い出に残るのは、初めて証券化商品のセカンダリ-取引に携わったときに、関係者間で契約書の調印が済みホッと一息ついていた私に上司が言った言葉です。
証券化商品の売買は、案件のストラクチャーやパフォーマンスの状況を説明してご納得いただき、売買契約書が締結されると取引が完了したという意識になりがちでした。しかし、資金決済までの間、他部署では約定に係る書類送付や資金移動、お客さまは、商品を購入する資金の調達や金利リスクのヘッジ取引などを行っています。購入した商品を直後に転売されるケースもあり、ひとつの取引での資金移動にトラブルが発生すると大きな損失につながる場合もあります。契約締結が始まりに過ぎないことを教わったと同時に、仕事に対する姿勢として、お客さまの立場に立って物事を視る重要性と最後の最後まで油断せず気配りを忘れないことを学んだ事例となりました。

“新生人”に必要なもの

新生銀行は若いうちから責任ある業務に携わる機会を与えてくれる会社です。早くから実践を積み重ねられる一方、任されることに不安を感じたり、実践を通して多くの疑問や問題を抱えたりすると思います。新生銀行で働いていく上では、こうした不安や疑問などを抱えたままにせず、自ら率先して上司やチームとコミュニケーションを取って問題を共有すること、仕事に対して前向きな姿勢であること、周囲を観察して仕事を吸収する力、また同じ悩みを抱える後輩を指導する責任感を持つことが大切だと思います。