LBOファイナンスを
活用したM&Aを広げ、
日本の事業承継問題を
解消したい。

ストラクチャードファイナンスコース

スペシャルティファイナンス部 2013年入社

佐藤 久之

私の仕事

私が所属しているスペシャルティファイナンス部は、航空機や船舶を対象としたノンリコースローン(非遡及型融資)を扱っているチームと、LBO(レバレッジド・バイアウト)ファイナンスに関するノンリコースローンを扱っているチームがあります。私は、このうち、後者のLBOチームに所属しています。
「LBOファイナンス」を一言でいうと「M&Aに関するファイナンス」、もう少し詳しくすると「主にプライベートエクイティファンド(以下「PEファンド」)が企業を買収する際の買収資金の提供」と言えるでしょうか。PEファンドとは、複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金を基に事業会社等を買収し、企業価値を高めたのちに売却することで、リターンを得ることを目的とした投資ファンドです。PEファンドは、投資家から集めたお金の一部と併せて、我々のようなレンダーから買収資金を借りて企業買収を行っています。
LBOファイナンスは、買収対象となる事業会社の将来のキャッシュフローや資産を返済原資とするノンリコースローンであるため、買収された事業会社が正常な状態を保ちながら成長すれば、我々のローンも返済されます。しかし、もし会社の業績が悪化し事業継続が困難になると、ローンは返済されません。PEファンドもリターンを得ることを目的としているので、その点では同じ目線で企業買収に関与していると言えます。
業務上求められる能力は、大きく三つに分かれます。一つ目は買収対象会社のビジネスモデルを理解すること、二つ目は買手が描く成長戦略の合理性を見極めること、三つ目はより良い経済条件を考えることです。
一つ目は、買手(主にPEファンド)が「本当に投資をして問題ないか」ということをチェックするために実施する、デューデリジェンス等の資料を確認することが主な役割です。ときには社長との面談を行い、工場見学等の実査を行うこともあります。二つ目は、想定される財務モデルをベースに、PEファンドとの会話の中で投資方針を確認・協議していきます。この財務モデルの検証が肝であり、計画がどの程度精緻に作成され、しっかりと数値化されているか、その内容が合理的か、といったことを丁寧に確認します。これらの検証を踏まえて、当行としてその投資計画を支援するのが妥当か否かを判断します。審査セクションをはじめとする社内関係部の協力ももちろん得ますが、検討の初期段階では上司に対して、取り組むべき案件なのか否か、担当としての自分の意見を伝えることが極めて重要で、上司からもそれを求められます。要するに「君はどう考えているのか、どうしたいのか」を問われるのです。若手の意向や考えがとても重要視されており、やりがいと責任を感じます。また、LBOチームは取引先に業種の制限がなく、さまざまな業界の企業買収というダイナミックなタイミングに立ち会うことができることから、自分の知見も広がり、刺激的な毎日を過ごしています。

仕事のやりがい

M&Aというドラスティックな変化に立ち会える点において、案件クローズ時には、コーポレートローンを担当するRM(リレーションシップ・マネージャー)とはまた別の達成感があるように感じます。企業の売却意向とPEファンドの投資計画のマッチングがうまくいくと、経営方針等を大きく方向転換するような、企業が新たなステージに立つ瞬間に立ち会うことになります。その瞬間は、企業を買収する側にとっても、企業を売却する側にとっても、かなりドラマチックな時間となります。そのタイミングを金融の側面からサポートできるのは非常に光栄であり、やりがいのある仕事だと感じる瞬間でもあります。
融資実行後のモニタリングの段階においては、レンダーとしての意見を伝えながらM&A後に再出発した対象会社が成長していく姿をスポンサーとともに支援できることも、LBOに関わる魅力の一つだと思います。
また、案件を組成する際には、対象会社のビジネスやキャッシュフローの特徴、案件リスクを理解したうえで、将来のローンの返済可能性をストラクチャーの観点から検証していくことになります。このストラクチャーの設計に関与することもLBOの醍醐味だと感じています。もちろん、会社の状況に合わせて、確実に返済される仕組みを作ることは難しい仕事です。だからこそ、毎回オンリーワンでオーダーメイドの商品を開発していくようなもので、その能力が当行の案件組成力として評価されるポイントになると思います。

創造したい未来

LBOは、金融に関するノウハウや、買収対象会社の業界知識等、業務を通して学べることがとても多い仕事です。現在は、個人的に関心が強い会計の分野も同時に学んでいますが、社内外の協働関係者から信頼してもらえるよう、継続的なレベルアップを心がけていきたいと思っています。
将来的には、「企業を売却することはソリューションである」という考え方を、一般の経営者の方々に広げたいと思っています。会社を売ると聞くと、ネガティブな響きがあり、マイナスのイメージを想像される方もいると思います。しかし、さまざまな経営ノウハウを有するPEファンドへ企業を売却することで、大きなテコ入れや抜本的な成長戦略を打ち立てることが可能となり、企業を成長させるという観点ではとても有効な手段の一つです。
この方法は、現在の日本で社会課題となっている中小企業の後継者問題にも活用できるはずです。LBOファイナンスを利用した事業承継がもっとスタンダードになれば良いと考え、現在は、地方銀行と連携した案件組成の取り組みを行っています。我々が持つLBOファイナンスに関するノウハウと地方銀行が持つ地域のネットワークを掛け合わせていきます。
今後、さらに金融を取り巻く環境は変わっていくと思いますが、LBOを含め、新生銀行の取り組みが、社会問題の解消に寄与し、社会の成長分野の資金供給者の一員として貢献していけたらよいと考えています。

私の働き方

8:40出社
一日のタスクを確認。
10:00会議
既存案件のモニタリング状況について部内共有
11:30ランチ
 
15:00面談
新規案件に関して、買い手よりバリューアップ戦略等をヒアリング。
18:30退社

職場の雰囲気

チームで動く意識が高い職場だと思います。チームの人数が少ないという理由もありますが、メンバーが持っている知見やノウハウを共有しながら、協力して案件に取り組んでいかなければ良い仕事ができません。メンバー間では上司や部下の違いを意識することなく、気軽に相談できる関係性が作れているように思います。また、業務の繁閑の波が比較的大きい仕事ですが、各々が状況に合わせて、時差勤務や在宅勤務をうまく活用しています。自分自身で時間管理を徹底し、プライベートも大切にしてしっかりと「自分の時間」を確保しています。
専門性の高い分野であるからこそ、何でも自分勝手に決めていこうとすると仕事はうまくいきません。一人ひとりが高いプロ意識を持ち、チームでしっかりと案件を実行する意識が必要です。自分自身でしっかり仕事を進める意識でやっていても、繁忙期になるとどうしてもミスが起きやすくなります。「お客さまのために」という視点で考えれば、「チームメンバーのミスはチームのミス」と考える意識が極めて重要になってきます。そう考えると、自ずと働き方やチームで動くといった方向性は定まってくると思います。そうした意識が自然とチームの『共通言語』になり、お客さまのために一枚岩となる原動力となっています。とても風通しが良く、働きやすい職場です。

キャリアステップ

入社1年目

営業第二部

新生銀行に中途入社し、RMとして主に新規開拓を担当。

入社2年目

営業第一部

新規開拓を担当。飛び込み中心。資金調達を担当する責任者と実際に会うことを心がけた。

入社4年目

大阪営業部

新車正規ディーラー、中古車の輸出業者等を担当。M&Aや劣後性の資金等、本店の専門チームと共同で幅広い提案を行った。

入社6年目

スペシャルティファイナンス部

LBOファイナンスを担当。

※部署名、所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。